「看護師になるためには何を勉強したらいい?」
「看護師になるには何年かかる?」
「最短で看護師になるには?」
こんな疑問にお答えしたいと思います。
この記事の内容
- 看護師になるにはどう行動、勉強すればいいのか
- 看護師として働くのに必要な資格とその取得方法
- 最短で看護師になるには
- 看護師になるための勉強方法
中学生・高校生のときにはよく知らなかった、看護師になるための勉強や資格取得について、10年以上の看護師歴を持つ現役看護師の筆者が分かりやすく説明したいと思います。
看護師になるには資格が必要
看護師になるには、看護師免許が必要です。
その看護師免許を取得するためには、看護師国家試験に合格する必要があります。
看護師国家試験を受験して合格した者だけが、看護師として働くことができます。
参考記事:看護師の仕事とは何か。【定義と仕事内容】をわかりやすく簡単に知りたいっ!
看護師には正看護師と准看護師がいる
看護師には正看護師と准看護師の2種類が存在します。
看護師資格が国家資格であるのに対して、准看護師は都道府県知事資格となります。
准看護師として働くには、「准看護師試験」に合格し都道府県知事発行の「准看護師免許」を取得することが必要です。
准看護師は、看護師と違って自らの判断では看護を行うことができません。医師または歯科医師、看護師の指示にしたがって業務を行います。
本記事では、正看護師になる方法についてまとめています。
看護師になるには
- 看護師国家試験に合格する必要がある
- 看護師国家試験の受験資格を得るためには
- 看護専門学校、看護科の短大や大学への入学の選択肢とは
- 最短で看護師になるには?
上記①〜④について、順番に解説していきたいと思います。
①看護師になるには看護師国家試験に合格する必要がある
「国家試験」と聞くととても難しく聞こえるかもしれませんが、看護師国家試験の合格率は、例年約9割です。
「なんだ、9割も合格してるんだ。」と思う方と、「1割落ちるのか。」と思う方がいると思いますが、割合よりも自分がしっかり勉強と試験対策に取り組めて合格できるかどうか、です。
「看護師国家試験に合格すれば看護師になれる」ということは分かったけれど、じゃあ次は「どうすれば看護師国家試験を受験できるのか?」ですよね。
看護師国家試験は、誰でもがちょっと勉強して受験できるものではありません。
看護師国家試験を受験するための受験資格が必要になります。
②看護師国家試験の受験資格を得るには
看護師国家試験の受験資格を得るためには、看護専門学校や看護科の短大/大学で必要な授業や臨地実習を行い卒業することが必要です。
なので、看護師になるためにはまず専門学校や短大/大学への入学が必要となります。
③看護専門学校、看護科の短大や大学への入学の選択肢とは
看護師国家試験の受験資格を得るための、看護専門学校、看護科の短大や大学への入学の選択肢は下記①〜⑤です。
1.中学校卒業後に5年一貫制看護高等学校へ入学する
2.高等学校卒業後に看護専門学校/養成所または短期大学へ入学する(3年)
3.高等学校卒業後に大学の看護系学科へ入学する(4年)
4.准看護師資格取得後、看護専門学校や看護短期大学へ入学する(全日制2年または定時制3年)
※高等学校を卒業していない場合は、准看護師として3年間の実技経験が必要です。
5.准看護師として7年の実務経験後、通信制2年
参考:看護師になるには高校は何科がいい?文系?理系?偏差値はどのくらい必要?
参考:【看護師になるには】高校卒業後の進路。専門学校と大学のどっちがいい?
④最短で看護師になるには?
最短で看護師になるには、中学校卒業後に5年一貫制看護高等学校へ入学すると、最短20歳で看護師国家試験を受験することができます。
5年一貫性看護高等学校では、初めの3年間は普通教科と看護に関する基礎科目を学び、その後2年間は看護の専門科目を学びます。
3年間の課程を修了すると高等学校卒業の資格がもらえます。
「やっぱり大学や短期大学に入りたい」と思えばその段階で編入することも可能です。
看護専門学校や短大、大学に合格するために必要な勉強
高校ではまず国家試験の受験資格を得るために、看護専門学校や大学への入学に向けて受験勉強をすることになります。
看護専門学校や短大/大学入学に必要な入試科目は、学校によって異なります。
まずは行きたい学校の入試で必要な科目を調べておきましょう。
併願する可能性のある学校の入試科目についても確認しておきましょう。
主な入試科目(看護師になるために勉強すべきこと)は下記です。
専門学校や短大/大学に合格するために必要な勉強項目
- 筆記試験
- 小論文
- 面接
上記①〜③について順番に解説していきます。
勉強項目① 筆記試験
一般的な試験科目は、数学、国語、英語、理科(生物または化学)などです。
学校によって教科数や内容は変わります。
なので、早めに希望校を決めておくと、必要な教科を重点的に勉強できるようになりますね。
希望校の試験科目が「看護師の受験資格を得るための第一歩として勉強すべきこと」です。
学校によっては入試の過去問題を配布したり、販売している学校もあります。
募集要項に記載されていたり、学校のホームページに記載されていることもあるので確認してみましょう。
過去の試験問題はその学校の出題傾向が掴めるので、数年分をやっておくことをおすすめします。
勉強項目② 小論文
入試科目に小論文のある学校は多いです。
テーマが出題され、「そのテーマについて何文字以内で書きなさい」といった形式です。
テーマに関しては様々です。過去の出題テーマを公表している学校もあったり、インターネットで検索すると出てきます。
時代に合ったものが出題されることも多いので、日頃からニュースをチェックしておきましょう。
小論文は順序立てて書く必要があるため、色々なテーマで書いてみて考えをまとめる練習をしておきましょう。
小論文対策の参考になる、下記のような本を一冊買ってコツを掴んでおくのがおすすめです。
勉強項目③ 面接
面接も入試科目にある学校は多いです。
「看護師になりたいと思ったきっかけ」「なぜ看護師になりたいのか」「なぜこの学校を選んだのか」などの志望理由はよく聞かれる内容です。
「自分の長所と短所」「悩み事がある時はどうしているか」など自分自身のことを聞かれることも多いです。
面接時にとっさに考えるのではなく、事前に予測できる質問内容への受け答えを準備しておきましょう。
ある程度受け答えの練習をしておくと、慌てずに自信を持って答えられるようになります。
面接時の入室や退室時の作法なども練習しておきましょう。
勉強のモチベーションを高める方法
ひたすら座って勉強をしていると、モチベーションを保てなくなるときもありますよね。
ついついテレビを見て長い時間を過ごしてしまったり、友達との遊びを優先してしまったり・・・。
そんなときは学校や病院の見学、看護体験などをしてみるのも効果的です。
勉強のモチベーションを高める方法
- 学校や病院の見学、看護体験をしてみる
- SNSやブログをチェックする
- 予備校や講習会に通うのもあり
① 学校や病院の見学、看護体験をしてみる
実際に入りたい学校や大学を見学することで、自分がその学校に通う姿をイメージできて勉強への力も入りやすくなります。
看護体験をしてみることで先輩方のように自分も働きたいと思えたり、将来自分が働くイメージをしやすくなってモチベーションも高まります。
② SNSやブログをチェックする
自宅でのモチベーション維持には、実際に勉強を頑張っている人とSNSで共有したり、看護学生や看護師のブログを読んでみたりするのもオススメです。
ただ、一度SNSをチェックし出したら関係のない部分まで見てしまう、という方にはおすすめできませんね。
時間を決めてチェックしましょう。
③ 予備校や講習会に通うのもあり
一人で勉強をしていても「この勉強の仕方で大丈夫なのかな」「効率よく勉強を教えて欲しい」という方は、予備校や講習会に通うのもありです。
筆者の場合は高校生の頃、夏季講習や冬季講習などの学校の休み期間だけ集中的に通える予備校の講習会に期間限定でお世話になりました。
ポイントをまとめて学べたので良かったと思います。
中だるみしがちな長期休暇中に通学すると気が引き締まっていいですよ。
まとめ
看護師になるには、看護師国家試験を受験する資格を得るためにまず看護科の学校へ入学することが必要です。
看護科の学校へ入学できることを目指して対策していきましょう。
少しでも参考になれば嬉しいです。