「退職理由の伝え方は?嘘はついてもいい?例文を知りたい。」
「円満に退職するための注意点はある?」
こんな悩みや疑問にお答えしたいと思います。
この記事の内容
- 看護師が退職するときの手順
- 看護師が退職するときの退職理由の例文や伝え方
- 看護師が円満退職するためのコツと注意点
看護師歴10年以上の筆者はこれまで何度か転職をしており、その度に上司や職場へ退職理由を伝えてきました。
看護師が円満退職するための退職理由の例文や伝え方、手順、注意点などについて解説したいと思います。
【看護師の退職理由と手順】OK/NGな例文と円満退職のコツ!
看護師が退職するときや転職するときに必ず伝えることになる、退職理由。
退職理由は、現在の職場を退職するときの面談や新しい職場の面接で必ず質問されます。
退職理由は、本音を伝えたいとしても円満に退職するためには言葉を選んだ方がいいです。
そこで、看護師が退職するときの手順や、看護師が退職理由を伝えるときに円満退職につながる例文や注意点について説明します。
円満退職のための看護師の退職理由と手順
- 看護師が退職するときの手順
- 看護師の退職理由と例文
- 上司や職場へ正直に伝えてOKな退職理由
- 上司や職場へ正直に伝えるのはNGな退職理由
- 看護師の退職理由、嘘をつくのはOK?
- 引き止められたときの対応
- 退職届
- 円満に退職するためのコツと注意点
- 退職理由を自分で職場に伝える自信がないときや精神的にきついときには
- 退職前に転職先を探しておこう
上記①〜⑩について、順番に説明していきます。
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看護師が退職するときの手順
看護師が退職したいと思ったとき、どんな手順で退職に至るのか。
退職に至るまでの手順にも注意点はあります。
看護師が今の職場を退職すると決断したときから退職に至るまでの手順は下記です。
看護師が退職するときの手順
- 今の職場を退職すると決断したら、いつ退職したいのか(希望の退職日)を考える
- お世話になっているプリセプターなどがいたら退職の意思と理由を伝える(省いても構いません)
- 直属の上司(師長)へ面談を希望する(定期面談の時期が近ければそのときでOK)
まず、直属の上司(師長)に退職の意思を伝えなければなりません。面談の時間を確保してもらいましょう。と上司に伝えましょう。
- 直属の上司(師長)へ面談時に退職の意思と退職の理由、退職希望日を伝えます。
- 総合病院など規模の大きい場合は、看護師長から看護部長に退職の意思が伝達されて後日看護部長と面談となる場合があります。改めて、看護部長に退職の意思と理由、退職希望日を伝えます。
- 退職日が正式に決定したら、退職届を提出します。上司と看護部長の了承を得たら退職届を準備し、上司に直接手渡しで提出します。
- 退職(有給休暇が残っている場合は、退職までに自ら休暇日の希望を上司に伝えておきましょう。)
看護師の退職理由と例文
看護師の退職理由としては、下記が考えられます。
看護師の退職理由
- 結婚、妊娠や育児、家族の介護によるライフスタイルの変化(労働時間や夜勤、休暇への対応困難)
- 職場環境への不満(超過勤務、給与、残業代がつかない、労働条件)
- 精神的苦痛(人間関係、責任が重い、医療事故への不安)
- 体力や健康上の問題(体調不良、病気、夜勤や長時間勤務、シフトへの対応困難)
- キャリアアップ、他分野への関心(留学など)
- 職場とのミスマッチ(業務内容や看護感の違い)
上記①〜⑥の退職理由の伝え方を、例文とともに紹介していきたいと思います。
結婚、妊娠や育児、家族の介護によるライフスタイルの変化(労働時間や夜勤、休暇への対応困難)
結婚、妊娠や育児、家族の介護などによる退職は、比較的理解されやすい理由です。
ただ、結婚や育児、介護と両立している看護師も多いため、退職の意思は固いことを伝える必要はあります。
例文
職場環境への不満(超過勤務、給与、残業代がつかない、労働条件)
忙しさや待遇などへの不満だけを理由にするのは避けたほうがいいです。
受け持ち患者を考慮したり残業を減らすなどの対応をして、退職しなくても解決できると言われるかもしれません。
しかし、一時的であったり他の同僚との関係が悪化する可能性もあり働きにくくなる可能性もあります。
本当に退職したいなら、ポジティブな理由をセットにして伝えましょう。
例文
精神的苦痛(人間関係、責任が重い、医療事故への不安)
人間関係を理由にすると院内異動を提案されたり、責任が重い・医療事故への不安などを理由にすると医療処置の少ない部署への異動を提案されたりして、退職の理由にならなくなってしまいます。
人間関係だけを理由にするのは避けたほうがいいです。
例文
体力や健康上の問題(体調不良、病気、夜勤や長時間勤務、シフトへの対応困難)
体調不良や病気が理由の場合は、具体的な診断結果とともに正直に伝えましょう。
休職を提案されたときに退職を希望する場合は、「同僚などにもご迷惑をおかけすることになるので、気兼ねなく治療に専念したいと思っています。」などと伝えましょう。
例文
キャリアアップ、他分野への関心(留学など)
キャリアアップや他分野への関心がある場合は、なるべく具体的に正直に伝えましょう。
院内異動で実現できることだと異動を提案されるので、現在の職場では実現できないことを伝えましょう。
例文
職場とのミスマッチ(業務内容や看護感の違い)
職場とのミスマッチを理由にするのは避けた方がいいです。
例文
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上司や職場へ正直に伝えてOKな退職理由
上司や職場へ正直に伝えてOKな退職理由とNGな退職理由があります。
正直に伝えてOKな退職理由
- 結婚、妊娠・出産、介護による退職
- 引越しや配偶者の転勤に伴う退職
- 体力や健康上の問題(夜勤が合わない)による退職
- キャリアアップや留学のための退職
上記のような、やむを得ない理由やポジティブな理由に関しては、正直に伝えてOKです。
やむを得ない事情があれば、職場としても引き止めようがなくなります。
前向きで向上心のある目標のための退職も、引き止められづらく引き止めようもなくなります。
上司や職場へ正直に伝えるのはNGな退職理由
上司や職場へそのまま正直に伝えない方がいい退職理由は下記です。
正直に伝えるのはNGな退職理由
- 労働環境や給与などの職場環境への不満
- 人間関係に対する不満
上記のようなネガティブな理由に関しては、本音で伝えるのはNGです。
たとえ本当はネガティブなことが理由だとしても、円満退職を目指すのであれば前向きな印象を与えられるように伝えた方がいいです。
不満を訴えたところで、自分にとってマイナスになることの方が多いです。
部署異動を提案されることもあります。
同じ病院内での部署移動はその異動理由が新しい部署にも引き継がれていくことでしょう。
看護師の退職理由、嘘をつくのはOK?
人間関係や職場の待遇などのネガティブな退職理由のとき、不平不満をストレートに言うのはおすすめできません。
だからと言って、ネガティブな退職理由を隠すべく嘘をつくこともおすすめできません。
「嘘をつく」というリスクを考えましょう。
深掘りされたときにうまく答えられなかったり、のちに嘘がバレて何かトラブルに発展する可能性もあります。
退職したあとにこんな職場で働きたいとか、自分の目指す看護師に近づける職場への転職をしたいなどのポジティブな理由に言い換えましょう。
表現を変えて伝えるだけで、前向きな退職である印象を与えられます。
引き止められたときの対応
退職の意思を上司や同僚に伝えたときに、引き止められることはよくあることです。
退職の意思を伝えたときに引き止められて、うまく丸め込まれて辞められなかったという人もいます。
病院や施設側としても、せっかく育てた人材を手放すことや人手不足になることは困ります。
引き止めてもらえるのはありがたいことだと思いながらも、丁寧にかつ冷静に、堅い意思を持って自分の決断を伝えましょう。
退職届
任意で退職する前には退職届を出す必要があります。
退職届は手書きで作りましょう。
例文
氏名も忘れずに記入します。
退職日をしっかり記入していないと、のちに何かトラブルとなる可能性も否定できません。
便箋などに縦書きでボールペンや万年筆を使って書き、縦長の封筒に入れて封をして渡します。
封筒の表には「退職届」裏には「所属と氏名」を記入します。
円満に退職するためのコツと注意点
看護師の円満退職に向けたポイントをおさらいしたいと思います。
退職の意思表示や退職届の提出は3ヶ月前を目安にし、手順を踏んで退職に至れるよう準備しましょう。
※ただし、病気や家族の転勤などの急な事情が理由の場合は、なるべく早く上司に伝えて退職の時期を相談してみましょう。
就業規則上では1ヶ月前くらいになっているかもしれませんが、知っての通り看護師の勤務表を作るのは大変で、自分の退職によりシフト調整が発生すると上司や同僚に迷惑をかけてしまいます。
係や委員会などの引き継ぎには、後任者を決めてもらってから引き継ぎとなるためスケジュールには余裕を持って伝えましょう。
退職月の勤務表が出たら最終出社日を確認し、その日に勤務の重ならない上司や同僚と働く最終日を確認して、退職日前に挨拶をしておきましょう。
退職がネガティブな理由だとしても、職場に不満を正直にぶつけることで与える印象がよくなることはなくデメリットでしかありません。
嘘をつくのも避けましょう。
退職届を出した後の働く数ヶ月は居心地が悪くなる可能性もあります。
本音で言わずに、他に自分に当てはまる理由がないか考えたり、ポジティブな理由ややむを得ない理由につながることを探しましょう。
前向きな退職理由はやむを得なく、不利に働くことはないと思います。
退職理由は、次の転職先での志望動機につながる意思でもあります。
次はどんな職場で働きたいのか、どんな看護をしたいのか、今の職場ではできないどんなことに挑戦したいのかなど転職するときの志望動機を考えて、退職理由をポジティブな理由につなげてみましょう。
現在働いている職場内で解決できるような退職理由では、部署異動や夜勤免除、時短勤務などを提案されて退職に至れない可能性があります。
引き止められたときには、優柔不断な伝え方をせず今の職場では実現できない理由を伝え、退職の意志は固いことがしっかり伝わるようにしましょう。
退職理由を自分で職場に伝える自信がないときや精神的にきついときには
自分で職場に退職を伝えるのがいいに越したことはないのですが、その自信がないときやすでに精神的に追い込まれている場合には、退職代行を利用するという方法もあります。
筆者はまだ利用したことがないのですが、退職を代行してくれる会社があります。
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退職前に転職先を探しておこう
退職後は「大学に行く」「留学する」「旅行に行ったり少し休んでから働く」などという方には必要ないと思いますが、なるべく早く再就職しようと思っている方には、退職前から転職先を探しておくことをおすすめします。
退職後に貯金を取り崩しながら生活をして転職活動を始めると、心の余裕がなくなり勢いで転職して失敗してしまう、ということにもなりかねません。
急いで転職活動を進めることで、選択肢が狭くなってしまったり、募集のタイミングによって希望する職場が見つからない、ということにもなり得ます。
退職することを決めたら、なるべく早めに(退職前に)転職活動をスタートさせましょう。
転職したい看護師さん向けの参考書籍
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まとめ
嘘をついたり職場や特定の人の文句は言わず、前向きな考えを示してハッキリと伝え、気持ちよく退職・転職できるようにしたいですね。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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