「年齢制限は?何歳までなれる?若い子達と一緒に勉強できるのか不安・・・。」
「就職先はあるのかなぁ。」
こんな悩みや疑問にお答えしたいと思います。
この記事の内容
- 社会人から看護師になるにはどうするのか
- 社会人から看護師になるのにおすすめの学校や年齢、どんな社会人がいるのか、就職先について
社会人から看護師になった人たちと実際に関わってきた、10年以上看護師経験のある現役看護師が解説します。
社会人から看護師になるには
看護師になるにはまず、看護師国家試験に合格することが必要です。
そこで気になるのは看護師国家試験受験資格の年齢制限だと思いますが、「何歳までなれる」などという年齢制限はありません。
社会人が正看護師の国家試験受験資格を得るためには、下記の学校で必要な授業や臨地実習を行い卒業することが必要です。
- 3年制の看護専門学校/養成所
- 3年制短期大学の看護系学科
- 4年生大学の看護系学科
看護師になるためには学生・社会人問わず、まずは専門学校や大学への入学が必要となります。
看護科の学校では、社会人入試を取り扱っていたり、一般入試でも年齢制限なく受け入れていますので、社会人から看護師になることは可能です。
そうは言っても一度社会に出てから時間やお金をかけて看護師を目指すには、相当な覚悟がいりますよね。
しかし、社会人から看護師になる方は思っている以上に多く、今や珍しいことではありません。
実際、筆者が10年以上前に看護学生だった頃にも約1/3程は社会人の方でした。
社会人入試を受け入れているところだったので多かったのかもしれませんが、現在は以前よりも社会人から看護師になる方は増えています。
将来が不安なことから、景気に左右されづらい職業である医療職や手に職をつけようと看護師になる方も多いようですね。
社会人から看護師になるには
- 社会人から看護師になるのにおすすめの学校は?
- 社会人から看護師になる人の年齢は?何歳まで?
- 社会人から看護師を目指す人にはどんな人がいる?
- 男でも社会人から看護師を目指す人はいるのか
- 社会人から看護師を目指す人に就職先はある?
上記①〜④について、順番に解説していきたいと思います。
社会人から看護師になる人におすすめの学校は?
社会人でも看護師になれることは分かったけれど、どんな学校を目指せばよいのか分からない、もしくは迷っているという方も多いと思います。
基本的に、大学の看護学科には現役または20代前半の方が多いです。
10代後半から20代前半の若い子と大学で一緒に勉強できる方であれば、大学卒となることでその後の幅も広がるのでいいと思います。
また、費用の安い国公立の大学は人気があります。
正直、現役生と、既卒である程度年齢を重ねている方がいたら、自分が面接官だとしたらどちらを選ぶでしょうか。
狭き門だと思っておいた方が良いでしょう。
金銭的に余裕のある方なら、費用はかかりますが私立の大学であれば合格率は高まると思います。
ただ、周囲の学生は若い人が多いことに変わりはないので、その生活に耐えられる方向けですね。
一方、看護専門学校であれば費用が安い上に、社会人入学枠を設けている学校が多いです。
社会人から看護師になりたいと思う人は多く年々増加傾向ですので、特に費用の安い国公立の看護専門学校には人気が集中しがちです。
社会人入学枠を設けている学校であれば、一度社会に出た経験のある人がある程度の人数確保されるわけなので、同じような境遇の同期ができたりと学校生活には馴染みやすいと思います。
社会人入学枠の倍率が高い学校を受験したい場合は、社会人入学枠を設けている学校の一般入試枠で入るのも一つの手です。
ただし、入試科目には注意して下さい。同じ学校でも入学枠によって試験科目は異なる場合が多いです。
社会人入試科目には面接と小論文や一般教養のみだとしても、一般入試の科目には学科目試験があるので、試験科目は前もってチェックしておきましょう。
学校生活は3〜4年と長いので、できれば同年代や社会人経験のある仲間が多い方が何かと相談しやすかったり学校生活も楽しめると思います。
社会人入学枠のある看護専門学校の、社会人入試枠または一般入試にて入学するのがおすすめです。
関連記事:看護師になるには費用はいくらかかる?学費だけではない現実的な話。
社会人から看護師になる人の年齢は?何歳まで?
看護師になるには何歳までなれる、など看護師になるのに年齢制限はないので年齢で諦める必要はありません。
学校には比較的若い人が多いと思われがちですが、実際に筆者が学生だったときには20代・30代はもちろん、40代や50代後半の方までいました。
40代の方も1人2人だけでなく、たしか10人近くの方がいたんじゃないかと思います。
看護師になるのに年齢は関係ない、ということですね。
同期に同年代の人を求めたいところですが、そこは社会人枠という決まりだけなので、何歳の人が多い学校などということまでは分からず、同期となる人の年代はタイミングであったり巡り合わせになります。
社会人から看護師を目指す人にはどんな人がいる?
社会人から看護師になりたいと思う理由としては、将来への不安から経済的安定を求めたり、元々なりたかったけれど一度他の道を歩んで遠回りしてしまった、など様々です。
社会人から看護師を目指す人の背景には、経済的理由の方が圧倒的に多いです。
ある程度私生活が落ち着いて看護の勉強をしたくて目指す人や、前からなりたかったけれど他の道に進んでしまった人、もいますね。
実際に出会った方の中には、専業主婦の方、母子家庭で3人の子供さんを育てながら学生となった方、事務職など全く別の職種で働いていた方などがいました。
フルタイムで働きながら看護科の学校へ日中に通うことは困難です。
時折、夜間アルバイトをしながら学校生活を送る方はいました。
テスト期間や実習期間は勉強とレポート提出などに追われて忙しくなるので、子供さんがいる方は協力してもらえる人を見つけておきたいところですね。
働きながら看護師資格取得を目指すのであれば、通信制で通うという道もあります。
男でも社会人から看護師を目指す人はいるのか
男性で社会人から看護学生になる方ももちろんいます。
実際に学校には、20代から50代の男性がいました。10人以上はいましたね。
男性看護師は年々増えており、社会人から看護師を目指す男性も増加傾向にあります。
女性だらけの看護師の職場に、一人でも男性看護師が入るだけで雰囲気がなごやかになったり、力のいる仕事を任されたりなど看護の職場では重宝されます。
男性で社会人から看護師を目指す方もいますので、年齢や性別など気にせずに看護師を目指して欲しいですね。
社会人から看護師を目指す人に就職先はある?
実際、学校を無事に卒業できた方はみなさんしっかり就職されていました。
就職後の筆者の同期や後輩にも、社会人から看護師となって入職してくる方は何人もいました。
ただ、大学病院などへの社会人の採用には多少年齢が関与してくるかもしれません。
40代や50代の新卒で大学病院に入職したという話は、正直あまり聞かないです。
30歳の新卒で大学病院へ入職された方はいました。
大学病院で働く看護師は比較的若いので新人のときの先輩の多くが年下になってしまう、ということがほとんどになります。
「そんなの気にしない」って方は、大学病院を受験してみてもいいと思います。教育体制などもしっかりしていると思います。
基本的に、年齢が理由で「就職先が全くない」ということはありません。
看護師資格を取る前から就職先があるか分からないから、と諦める必要はありません。
看護師として働ける職場はたくさんあります。
むしろ社会人経験者の方が、仕事に対する考え方や患者さんへの接し方などを評価されることもあります。
まとめ
筆者は社会人経験なく看護師の道に就きましたが、社会人から看護師になるという決意や様々な家庭の事情などを抱えながら勉強や実習を乗り越え、無事に看護師となって働いている方たちのエネルギーは本当に凄いな、と思います。
看護師になりたいと思っているのであれば、事情によっては簡単な道ではないかもしれませんが実際にさまざまな方が夢を実現されていますので、諦めずに自分の道を歩んでいって欲しいです。
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