「忙しい看護師のスケジュール管理のコツを教えて。」
こんな疑問にお答えしたいと思います。
この記事の内容
- 看護師が忙しい理由
- 忙しい看護師を助ける便利なアイテムや時間の使い方
10年以上の看護師歴を持つ筆者ですが、忙しい毎日をやりくりするためなるべく効率よく仕事ができるようにと色々試してきました。
そこで、看護師が忙しい理由やポイント、便利なアイテムや時間の使い方などを紹介したいと思います。
看護師が忙しい理由
看護師が忙しくなるのには理由があります。
看護師が忙しい根本的原因は人手不足が主かもしれませんが、人員不足以外にも看護師が忙しくなる理由はあります。
看護師が忙しくなる理由
- 患者が急変したとき
- 入退院が多いとき
- 処置や検査、手術や治療が多いとき
- 重症患者が多いとき
- 精神患者や不穏患者が多いとき
- 感染対策対応の患者が多いとき
- 係や委員会、看護研究などを任されているとき
- 勉強会への出席
上記①〜⑧について、順番に説明します。
患者が急変したとき
言うまでもなく患者の急変対応の優先度は一番高く、しかるべき対応や医師への報告と指示による処置や治療の介助にあたります。
一連の出来事を看護記録に残したり、申し送りも必要となります。
「急変」というだけあって元々のスケジュール外で起こるので、もちろんやるべきことは増えます。
患者の急変内容や必要な対応にもよりますが、他スタッフに任せられる仕事は振り分けることもあり、受け持ち看護師だけでなく他のスタッフも忙しくなります。
入退院が多いとき
入院患者がいるときには入院中のスケジュールを伝えたり病棟の案内をしたり、患者の情報収集、書類の整理や入院時記録などが必要になります。
なので既存の患者を受け持つよりもやるべきことは多くなります。
さらに、入院初日から処置や検査が入っているとその説明や介助についたりなどと、忙しいです。
退院患者がいるときには、退院時に返却すべきものや退院処方などの確認、退院後の生活の注意点などの説明、次回外来予約の確認、退院時記録など入院時ほどは多くないもののやるべきことはあります。
患者が退院するということは病床が空くということなので、空いた床に緊急入院がその日のうちに入ることもありますよね。
入退院患者が多いと、案内や事務的処理、情報収集などの仕事が増えるので忙しくなります。
処置や検査、手術や治療の件数が多いとき
採血や点滴、化学療法、輸血、CVやドレーン類の挿入などの病棟で行う処置が多いときには、処置や介助にあたる時間や観察のための待機時間などその患者に付きっきりになってしまうので忙しくなります。
病棟以外での検査や手術や治療が多いときにも、送り迎えや帰室後の部屋や物品の準備、帰室後に行う点滴管理や処置、観察などと忙しいです。
特に時間指定のものが多いときには、スケジュールを組むのが大変で忙しくなりがちです。
重症患者が多いとき
重症患者には、点滴やドレーン類などが必要とされていることが多く、輸液ポンプやシリンジポンプの管理、ドレーン類の管理、呼吸器管理、体位交換などと、観察や介助が多くなり厳密な管理が必要とされるため忙しいです。
精神疾患患者や不穏患者が多いとき
精神疾患や不穏状態となる患者が多いときには、患者への指示が入りにくかったり行動を見守る必要があり忙しくなります。
感染対策対応の患者が多いとき
基本的には感染患者は同一看護師がまとめて受け持つのですが、看護師の感染防止対策として予防衣を着用するので、訪室のたびに予防衣の着脱をしなければなりません。
極力訪室回数を減らしても、重症度が高かったりすると頻回に訪室せざるおえないので忙しいです。
係や委員会、看護研究などを任されているとき
基本的には勤務時間内で行うべき係や委員会、看護研究ですが、そもそも仕事が忙しいと勤務時間内で担当者が集まることが難しかったりします。
そうなると時間外でやるしかなくなり、勤務時間内だけでなく勤務時間以外でも忙しくなってしまします。
特に看護研究のときには多くの時間が必要となり、忙しくなりますね。
勉強会への出席
基本的には勤務時間内に勉強会に参加することになると思いますが、日中の仕事が忙しかったりすると勉強会自体が勤務時間内に行われようが、看護記録などで残業しなければいけなくなります。
勤務終了後に勉強会が開かれることが多々ある職場だと、その時点で時間外勤務は決定になりますね。
参加すべき勉強会が自分の休日にあたると、休日に勉強会参加のために出勤しなければいけなくなります。
関連記事:【看護師に向いてない、辞めたい】と思う人の失敗しない解決策!
看護師が忙しい季節や時期
常に忙しいと思われる看護師ですが、看護師が忙しい季節や時期も少なからずあると思います。
基本的に忙しいのは、春の4〜5月辺りと冬の12月〜1月辺りです。
もちろん職場(病院やクリニック、施設など)や何科かによっても変わってきますけどね。
看護師が4月〜5月頃に忙しくなるのは、新人看護師が入ってくるので、新人に教えながら一緒に行動することになったり、新人担当以外の看護師一人当たりの受け持ちが必然と増えることなどにあります。
12月頃に忙しくなるのは、年末年始にかかりつけの医療機関が閉まってしまうことや家でゆっくり過ごすために病院へ受診する患者さんが増えるからだと思います。
1月頃に忙しくなるのは、冬になると体調を崩す人が多いためです。心筋梗塞など循環器系の疾患が起こりやすいです。
住んでいる地域による差もありそうですね。
お盆や年末年始の最中は、予定入院が少ないのと、自宅に帰れる患者は一時帰宅して家でお盆や年末年始を過ごす方もいるので、緊急入院などが多くなければ意外と落ち着いていることが多いです。
看護師が忙しい時間帯
看護師は、一日中忙しいという日ももちろんありますが、忙しくなる時間帯もあります。
職場や何科かによって忙しい時間帯は変わりますが、基本的に看護師が忙しくなる時間帯は、食事前後です。
看護師サイドで必要な採血や点滴の多い日の朝も忙しい時間帯ですね。
食事の準備として、血糖測定やインスリン注射、オムツ交換や体位調整、トイレ誘導、食前薬の介助や確認が必要となります。
食後も内服薬管理、トイレ介助やおむつチェックなどで忙しくなります。
臨床検査技師などが採血をしてくれるところもありますが、看護師サイドで行う病院もあります。
忙しいときだと、採血と点滴を実施しただけでもうお昼前、なんてこともあったりしますね。
忙しい看護師のスケジュール管理術
忙しい看護師にとって、スケジュールをうまく管理することは大事です。
同じ仕事量でもスケジュールをうまく管理できている人と、要領が悪く時間がかかってしまっている人っていますよね。
忙しい中でも最小限の労力で、容量よく働いて時間外労働をなくせるようにしたいですね。
まずは、時間で行うべきことをスケジュールに組み込みます。
点滴や注射の時間、検査や透析の送り迎えなど、決まった時間にしなければならないことです。
また、優先度も考えます。
重症者への処置や目の離せない患者への対応などですね。
やらなきゃいけないと分かっていても、忙しくなったり予定外のことが起こったりすると忘れがちです。
タイマーを有効活用したり、忘れそうなことや重要なことはメモをしたり他の看護師にも声をかけておきましょう。
入院や退院患者の対応には、入退院チェックリスト(やることリスト)で確認しましょう。
大体の職場で作成しているのではないでしょうか。なければ決まってするべきことを自分で作成しておいた方がいいでしょう。
やるべきことの、し忘れ防止になります。
入退院に関してのみでなく、するべきことが決まっているものはまとめておくと楽です。
事前にスケジュールを管理しきれない忙しさだと分かっていたら、チームリーダーなどに申し出ておく勇気も持ちましょう。
協力してくれたり、振り分けを変更したりなど考慮してくれるかもしれません。
関連記事:看護師の【モチベーションがアップ】する10の秘訣!上がらないモチベーションを向上するには?
忙しい看護師を助ける便利グッズ
同じ忙しい看護師でも、少しでも時短になるような便利グッズを使っている人と使わない人では効率のよさが変わってきます。
便利グッズを使うことで少しでも時短になると、その少しが重なれば大きな時間の差になります。
チェックリスト
入退院などの全員に同じことが必要な作業がある場合のチェックリストがあると、毎回やっていることを順番にチェックを入れて確認しながらするべきことを行うだけなので、業務が効率化します。
職場ですでに作成されているものがあると思いますが、なければ自分で作りましょう。
初めは作成で時間を取られるのが嫌だと思うかもしれませんが、作ってしまえばその後の多くの時間短縮になり役立ちます。
タイマー
タイマーは、特に複数の仕事を同時進行しなければならないときに便利です。
他のことに夢中になって忘れがちなときに思い出させてくれます。
電卓付きのものがおすすめです。
駆血帯
駆血帯は職場によって保有している駆血帯のタイプが違うので、自分の使いやすいタイプのもの駆血帯を持っていた方がいいです。
白衣のポケットに駆血帯を常に入れておくと、必要になったときにすぐに使えます。
使い慣れている駆血帯を使うことで手技の効率が良くなったり、駆血帯を取りに行ったりきたりする移動時間が節約になります。
ペンライト
ペンライトは、瞳孔確認が必要な部署や夜勤のある職場の場合は自分用を持っておくと、わざわざ取りに行く必要がないので、往復の移動時間の節約になります。
関連記事:【看護師のポケットの中身】おすすめの持ち物と必需品はコレ!
忙しい看護師を助けるデリバリー(宅配)
忙しい看護師は、仕事が終わるころにはクタクタです。
残業後に帰ってからご飯を作ろうとすると作るのに時間がかかり食べる時間が遅くなったり、そうなるのが嫌でコンビニやスーパーでお惣菜を買って不健康な食事になったりしがちです。
デリバリー(宅配)を利用することで家で過ごす自由な時間を少しでも生み出してくれたり、健康を助けてくれます。
食べたいものをデリバリーするのもたまにはいいのですが、栄養バランスが考えられたものを食べて健康を維持したいですね。
医療チーム監修のもと管理栄養士が献立を立てた、加工食品も極力さけた全国に宅配が可能なカラダが喜ぶ健康宅食【メディミール】があります。制限食のある高齢のご家族の食事としてもいいですね。
ダイエット中なのに忙しくて疲れるあまりついドカ食いしてしまう、などという方には高タンパク・低糖質・低カロリーの料理を自宅に冷凍で届けてくれる筋肉食堂の宅食サービス!【筋肉食堂DELI】もいいと思います。
買い物をしたり、献立を考えたり、作る手間がいらないので、自分に合ったデリバリーを取り入れて家庭ではなるべく楽できるといいですね。
忙しいのが辛いなら転職をしたり働き方を変えるのもあり
忙しいのが一時的であったり忙しく働いている方が好きな人ならいいのですが、忙しいのが辛いと思うなら、もっとゆっくり働ける職場へ転職をしたり働き方を変えるのもありだと思います。
関連記事:【看護師に向いてない、辞めたい】と思う人の失敗しない解決策!
看護師は全員忙しいと思われがちですが、それほど忙しくない職場もあります。
職場によって忙しさの程度に違いはあります。
また、忙しくないように働き方を変えることもできます。
もっとゆっくり働きたいと思うなら、比較的ゆっくり働ける職場に転職するのもいいと思います。
参考記事:【のんびり働きたい看護師】におすすめの楽な職場や働き方とは!
もしくは、看護師の仕事は週2〜4回などへ減らして、もっと収入が欲しい人は副業をしてみるという働き方もあります。
参考記事:【看護師の副業】資格とスキルを活かしたおすすめのダブルワーク!
看護師以外の副業をオススメしたい看護師【あなたに向いている副業】とは?
まとめ
看護師が忙しい理由やタイミングはたくさんあります。
仕事で忙しい日々を過ごすあまり、自分の体調を崩しては元も子ももありません。
便利なアイテムやサポートも活用しながら、自分の健康も大事にして働いていきたいですね。
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