「ブランクを経て復職するために準備することは?」
「勉強方法や注意点を知りたい!」
こんな悩みや疑問にお答えしたいと思います。
この記事の内容
- ブランクのある看護師は復職できるのか
- ブランクありの看護師が思う復職への不安
- 復職に向けて準備することや勉強方法、注意点
10年以上の看護師歴のある現役看護師の筆者ですが、ブランクありから復職した経験もあります。
実際に1年〜3年のブランクを経て復職した経験から、看護師の復職について解説します。
看護師【ブランクあり】が復職するための準備。不安を取り除こう!
ブランクありの看護師にとって復職するということに対して、不安でいっぱいですよね。
そこで、看護師の復職への不安を軽減するため、ブランクを取り戻すために準備することや注意点などをまとめました。
看護師【ブランクあり】が復職するための準備と不安について
- ブランクがあっても看護師は復職できるのか?
- ブランクありの看護師が思う復職に対する不安
- 看護師が復職に向けて準備することと勉強方法
- ブランクあり看護師の復職時の注意点
上記①〜④について順番に説明していきたいと思います。
ブランクがあっても看護師は復職できるのか?
ブランクを経て復職を考えている看護師を取り巻く環境はさまざまです。
- 結婚や妊娠・出産で仕事を辞めてそろそろ復職したい人
- 育児が落ち着いて復職したい人
- 一度他の仕事に就いてから看護師としてまた復職したい人
- 旅行や留学のために看護師を一度辞めてまた復職したい人
- 親の介護が落ち着いて復職したい人
ブランクを経て看護師として復職したい事情は何であれ、一度潜在看護師となると復職したくてもブランクがあることに不安を感じている方は多いです。
また、単にブランクといっても、様々なかたちがあります。
- 1年ほどのブランクでの復職
- 2〜3年のブランクでの復職
- 10年以上のブランクのある人の復職
- 20代〜30代での復職
- 40代や50代での復職
- 出産明けや子持ちでの復職
- これまでの看護師経験が浅い上での復職
- 病院などで長年働いたことがある上での復職
各々の状況によって復職への難易度は変わってくるかもしれません。
ブランクの期間が長くなればなるほど復職への不安も大きくなりますよね。
看護師として働ける職場はたくさんあり、「どんな職場での復帰を考えているのか」「正職員としてフルで働きたいのか」「パートや時短で働きたいのか」など希望の条件によっても、希望通りうまく復職できるかどうかは変わってきます。
しかし、どんな環境であっても復職できないということはないです。
ブランクありの看護師が復職できる場所はあります。
参考記事:【看護師の職場の種類】働く場所はいっぱいある!次の転職先は?
ただし、最初の復職場所の希望と求められる職場のすり合わせは必要になるかもしれません。
まずは、ブランク看護師であることによる復職への不安の軽減や、再就職への対策はしておきましょう。
参考記事:ブランクあり看護師の再就職におすすめの転職先と働き方!
ブランクありの看護師が思う復職への不安
ブランクを持つ看護師が復職したいと考えたときに感じる不安はさまざまです。
ブランクのある看護師は、復職に対してどんな不安があるのでしょうか。
ブランク看護師の復職に対する不安
- 業務内容を覚えることへの不安や医療技術の進歩についていけるか不安
- 電子カルテ(パソコン)操作への不安
- 結婚後の家事や出産後の育児、親の介護との両立
- 体力面への不安
上記①〜④について順番に説明します。
業務内容を覚えることへの不安や医療技術の進歩についていけるか不安
以前は臨床現場でバリバリ働いていた人でも、ブランクを経て復職したらさまざまなことが変化しており、その仕事の変化についていくのが大変だったりします。
数年のブランクだとしても医療は日々進化しており、以前は良しとされていた処置やケア方法が変わっていたりします。
現役の看護師でも医療の進歩に合わせた勉強は必要ですが、ブランクがあるとそのブランク年数分の変化に対応していかなければならないので慣れるまでが大変です。
その点を考えると、ブランクが少ない方が復帰しやすいのはいうまでもありませんね。
多くのブランクのある看護師が業務内容に関して不安なのは、
- 日々更新されている知識や技術を覚え直さなければいけない
- 医療の変化についていけるか分からない
- 自信がない
ということではないでしょうか。
そのため、復職をためらってしまう方も多いと思います。
ためらっている間にもブランク期間は長くなる一方なので、復帰したいと考えている方はなるべく早い復帰が望ましいと思います。
残念なことに、年を重ねるにつれ、ものを覚えるスピードも衰えてきます(実感中です)。
参考記事:【のんびり働きたい看護師】におすすめの楽な職場や働き方とは!
電子カルテ(パソコン)操作への不安
特に10年以上のブランクのある看護師やブランク年月は少ないけれど紙カルテの職場でしか働いたことのない看護師にとっては、電子カルテ(パソコン)操作に対する不安が強いと思います。
施設によって導入している電子カルテは異なるので、新しい操作方法を覚えられるのか、パソコン操作に時間がかかり過ぎて仕事が終わらなくなってしまわないかなどの不安がありますよね。
電子カルテ(パソコン)操作への不安がある方は下記記事を参考にしてください。
参考記事:看護師の仕事に【パソコンスキル】は必要?苦手な人におすすめの勉強は。
結婚後の家事や出産後、育児、親の介護との両立
結婚後、家事がおろそかになってしまわないか、パートナーと家事を分担できるのか、復職にあたってお互いの理解が必要です。
特に産後復帰するときには、小さい子どもを預けてまで働く必要があるのか、子育てと仕事を両立できるのか、ママとして子どもの成長や教育に悪影響を及ぼさないかなど心配なことだらけかもしれません。
各家庭によって考え方は異なるので、旦那さんとよく話し合いましょう。
親の介護との両立が不安な方は、通院の送り迎えの時に休みや時短勤務はできるのか、介護だけでも疲れるのに本当に仕事と両立できるのかなども心配かもしれません。
子育てや介護との両立を考えている方は、復職の時期に迷う方も多いですよね。
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体力面への不安
新しい場所で働くというだけでも慣れるまでは疲れます。
看護師の仕事は動き回ることも多く、普段の生活とは違った神経や体力も必要となります。
さらに、夜勤のある職場への復帰を考えている方は、生活リズムの変化についていけるだけの体力があるのか不安な方も多いと思います。
徐々に慣れるとは思いますが、復職後数ヶ月間は特に疲れるので覚悟が必要です。
参考記事:現役看護師おすすめの【疲れない白いスニーカー】とは!
【看護師におすすめの靴下と着圧ソックス】気になるむくみや疲れ、ムレや臭いへの効果!
ブランクあり看護師が復職に向けて準備することと勉強方法
ブランクのある看護師が復職するためには、何を準備しておくとよいのか、ブランクを埋めるための勉強方法について紹介します。
なお再就職にあたっては、年齢は若い方がいい、ブランク年数は少ないに越したことはないので復職を考えている方には早めの復帰をおすすめします。
ブランクありの看護師が復職に向けて準備することと勉強方法
- 知識や看護技術の復習、最新の医療知識や技術へのアップデート
- パソコン操作に慣れておく
- 家族で役割分担を確認、勤務開始後の家庭生活をイメージし具体化しておく
- 体力をつけておく
上記①〜④について、順番に説明します。
知識や看護技術の復習、最新の医療知識や技術へのアップデート
ニュースなどで話題になっている医療情報はもちろん、基本的な医療・看護の知識を本やインターネット、アプリなどで勉強しておきましょう。
最近はインターネット上に看護学生用のいろいろな学習サイトがあるので、復職するにあたって看護師としての基本をもう一度復習しておくのも安心ですね。
看護技術の復習も大事です。地域の病院などでも行われている復職支援研修を活用するのもおすすめです。
では、その勉強方法を独学とサポートを受けて勉強する方法について紹介します。
勉強方法①独学で勉強する
看護師経験が長い方やブランク年数の短い方は、独学でいいと思います。
独学の場合の勉強方法は、まずは自分が過去に行っていた業務内容を振り返ります。
以前おこなっていたことなら、頭にもスッと入ってきやすいです。
次に、ブランク期間中にも医療技術は進歩していますので、最新の医療知識や技術を学びましょう。
最新の看護師向けの本やアプリ、インターネットで情報収集をします。
日本看護協会のHPでも今の医療について知ることができます。
全てを覚える必要はありません。現場に入ってから徐々に覚えていけば大丈夫です。
少しでもブランクを埋められるようにしておきましょう。
勉強方法②復職支援サポートを活用する(セミナーを受講する)
- ブランク年数があまりにもあり過ぎる
- そもそもブランク前の実務経験が浅いため看護技術に自信がない
- 独学だけでは心もたない
といった方々は、セミナーを受講するのもありです。
日本全国には数多くの潜在看護師がおり、看護師の復職志望者をサポートするためのカウンセリングや技術研修などのセミナーが設けられています。
復職の相談や職業の無料紹介などを行っている、各都道府県のナースセンターなどでセミナーを受講することができます。
気になる方は居住地のeナースセンターからチェックしてみるといいと思います。
セミナーを受講することで、ポイントをおさえた復習をすることができます。
自分と同じような境遇の他の受講者たちの存在を知れることでも、安心できるかもしれません。
パソコン操作に慣れておく
電子カルテの操作に不安がある人は、パソコン操作に慣れておくことをおすすめします。
電子カルテを取り扱う職場では、パソコン操作が遅いと仕事のはかどりに影響を及ぼしてしまう可能性があります。
参考記事:看護師の仕事に【パソコンスキル】は必要?苦手な人におすすめの勉強は。
家族の役割分担を確認、勤務開始後の家庭生活をイメージし具体化しておく
当たり前ですが、復職することでそれまでの家庭生活には変化が生じます。
家族で家事や介護などを分担したり、お互いにサポートしたりしていくための話し合いが必要です。
家庭環境に合った職場や働き方を考えることも大事です。
せっかく復職しても家庭との両立ができずにすぐに退職することになってしまってはもったいないです。
希望の勤務形態が決まっていればいいですが、もし不安が大きい場合はパートタイムから始めて常勤にシフトしていくという働き方などもいいですね。
参考記事:【のんびり働きたい看護師】におすすめの楽な職場や働き方とは!
病棟か外来か、どの診療科で仕事をするのか、自分の希望する優先事項は何かを明確にしておきましょう。
また、勤務先に託児所や院内保育、学童施設のあるところを選ぶと安心して働けて、時間のやりくりも上手くいきやすいと思います。
施設の利用可能時間や曜日に合わせて勤務日を選びましょう。
体力をつけておく
看護師の仕事は結構な体力が必要です。
自分の健康を第一に、復職前からしっかり栄養管理し筋力をつけておくことをおすすめします。
特に夜勤でも働くつもりの人は、生活リズムが変化するので体調管理が重要です。
家庭との両立が必要となる人もこれまで以上に忙しくなると思うので、日頃から歩いたり筋力トレーニングをしたり体力をつけておきましょう。
ブランクあり看護師の復職時の注意点
復職するときの注意点は、自分の身の周り(家族)の理解や環境を整えることだけではありません。
同時に、復職先に自分の家庭環境の理解を得ているのか、自分の希望や家庭環境に合った働き方ができるのか、ということも大事になってきます。
自分の環境や都合に合わせられる働き方をさせてもらえる職場なのかを確認しておかないと、復職できても継続して働くことが困難になる可能性があります。
復職先の事前チェックポイント
- 育児や介護のために、急に休みをとることは可能か
- 時短勤務にしてもらえるか
- 特定の曜日(通院やデイサービスなどの送り迎えなどのため)を休みにしてもらえるか
必要となる条件はそれぞれ異なると思いますが、自分を取り巻く環境にあった働き方ができるのか、事前に理解を得られているのかを確認しておくことが大切です。
まとめ
ブランクが長くなればなるほど、看護師として働くことへの自信を失いがちです。
不安ばかりを募らせて復職を先延ばしにせず、復職に向けて少しずつ準備を進めていきましょう。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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