「ブランクのある看護師におすすめの働き方があったら知りたい。」
こんな悩みや疑問にお答えしたいと思います。
この記事の内容
- ブランクありの看護師が再就職するのにおすすめの転職先や注意点
- ブランクありの看護師におすすめの働き方
ブランクを経て再就職した経験のある現役看護師が、ブランクのある看護師の再就職について解説します。
ブランクあり看護師の再就職におすすめの転職先
看護師として働くことにブランクができてしまった理由には、妊娠・出産、育児、介護、海外留学などさまざまあると思います。
ブランクの年数やライフスタイルの変化が理由で、再就職に対する不安を抱えている潜在看護師は多くいます。
筆者もブランク明けでの再就職に対しては、いつも不安に思っていました。
しかし、再就職後の働き始めはもちろん大変ですが、気付くと慣れていてブランク前のように働けています。
ただ、復職時に毎回思うことは、看護師がブランク明けで再就職するときの職場選びは本当に大切だということです。
そこで、ブランクのある看護師が再就職するのにおすすめの転職先や注意点などをまとめました。
ブランクあり看護師の再就職におすすめの転職先と注意点
- 「ブランクOK」「ブランク大歓迎」と求人情報に記載してある職場
- 病院の療養型(慢性期)病棟
- クリニック、診療所、医院
- 健診センター
- 介護施設
- デイサービスセンター
- 保育園
上記①〜⑦について、どんな人にどんな職場がおすすめなのか、再就職前に確認しておきたいことなどを順番に説明します。
①「ブランクOK」「ブランク大歓迎」と求人情報に記載してある職場
転職するときに一番オススメなのは、求人情報にすでに「ブランクOK」「ブランク大歓迎」などと記載している職場です。
即戦力を期待している職場は、「ブランクOK」や「ブランク大歓迎」とは求人情報に記載しないことが多いです。
「ブランクOK」「ブランク大歓迎」と記載している職場は、ブランクがあっても仕事内容が比較的簡易な職場やブランクのある看護師向けに研修などが充実している職場、ブランクがある人を雇用した実績がある職場が多いです。
ただし、「ブランクOK」「ブランク大歓迎」と記載してあっても、実際入職してから「全然ブランク看護師にやさしくない」、なんてことにならないように事前に面接などでブランク看護師が復職しやすい点はあるのかを確認しておくとよいでしょう。
「ブランクOK」「ブランク大歓迎」と求人情報に記載してある職場はこんな人にオススメ!
- ブランクを経て再就職を目指す看護師全員
特にブランクが長い人は、ブランクに対して好意的で理解のある職場を選ぶのが安心です。
ブランクOK」の検索ワードで職場を検索できる東京近郊に強い【ナースではたらこ】は東京近郊での転職先を探している方におすすめです。
「
②病院の療養型(慢性期)病棟
療養型(慢性期)病棟の患者は比較的状態が安定していたり、入退院が少ないので激務にはなりづらいです。
急性期の病棟では多くの看護技術が必要とされ、瞬時の適切な判断や仕事をこなすスピード感も求められます。
療養型(慢性期)の病棟は医療処置が比較的少なく、ゆっくり働ける傾向にあります。
関連記事:【のんびり働きたい看護師】におすすめの楽な職場や働き方とは!
病院の療養型(慢性期)病棟はこんな人にオススメ!
- 業務内容を覚えることへの不安や医療技術の進歩についていけるか心配な人
療養型(慢性期)病棟は、病院勤務の中では医療処置が比較的少なく、少しずつ技術に慣れていくことができたり、少しずつ知識のアップデートをしていくのに適しています。
- 慣れてきたら急性期病棟などの他の病棟に復帰してバリバリ働きたいと思っている人
療養型(慢性期)の病棟を希望するわけではないけれどブランクが怖い・不安だという人は、まずは療養型(慢性期)病棟へ復職し、知識や技術がある程度アップデートできてきたら病院内で異動希望を出して希望の病棟などへ復帰するのがおすすめです。
病院の療養型(慢性期)病棟を選ぶときに確認すること
- ブランクのある転職者へのサポート・指導体制
- 勤務人数(日勤・夜勤)や回数、シフト、勤務時間の調整が可能か
東京都内の病院への転職におすすめ
東京都内の病院への転職を考えている方には、看護師の転職支援サービス「とうきょうナースステーション」がおすすめです。
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③クリニック/診療所/医院
クリニック/診療所/医院は、病院と比べると規模が小さく、少人数のスタッフで働くため目が行き届きやすく指導してもらいやすいと思います。
各診療科に特化しており医療行為も限られているので、知識や技術面で覚えることも比較的少ないです。
状態の安定している患者の通院が多いです。
夜勤もないので夜勤の勤務内容を覚える必要もなく、体力の面でも楽な方ですね。
クリニック/診療所/医院はこんな人にオススメ!
- 業務内容を覚えることへの不安や医療技術の進歩についていけるか心配な人
クリニックは各診療科に特化しているため、希望の診療科のみのクリニックや診療科の少ないクリニックを選ぶと覚えることは少なくなります。
病院に比べると医療行為も限られているので、知識や技術面で覚えることも比較的少なくて済みます。
- 家事や育児との両立が必要な人
クリニック/診療所/医院は、基本的には日曜日と祝日休みが多いです。
施設の規模やスタッフの人数にもよりますが、ママさんナースが比較的多く時短勤務も取りやすいです。
- 体力面への不安がある人や夜勤をしたくない人
クリニック/診療所/医院によって勤務時間は様々なので、朝の遅い職場や勤務時間の短い職場、休憩時間の長い職場など自分の好みに合わせて選べます。
夜勤がないので生活リズムを整えやすく、体力面でも楽な方です。
スタッフの人数が少なかったり、1日あたりの患者数が多いと多忙なこともあります。
クリニック/診療所/医院を選ぶときに確認すること
- 診療科の数や種類
- ブランクのある転職者へのサポート・指導体制
- スタッフの人数や1日あたりの患者数
④人間ドック、健診/検診センター、献血ルーム
人間ドック、健診/検診センター、献血ルームは、決まった業務内容であることが多く、難しい業務は少ないです。
夜勤がなく、残業もほとんどありません。
人間ドック、健診/検診センター、献血ルームはこんな人にオススメ!
- 仕事がルーティン化しても苦にならない人
業務内容がほぼ決まっており、同じような仕事を毎日繰り返すようなことが多くなるので、ルーティン化した仕事がしたい方には向いています。
- 今後も病院などで働く予定はない、キャリアアップを目指さないという人
仕事内容が決まっているので、キャリアアップを目指したい人には向いていないでしょう。
人間ドック、健診/検診センター、献血ルームでの勤務が長くなると、今後病院勤務などへ復帰したい人はまたブランクを乗り越えるかたちになってしまうと思います。
- 家事や育児との両立が必要で、家庭に重きを置きたい人
知識や技術を高めていくというよりも仕事がルーティン化するので、仕事内容による過度な負担がなく働けて家庭に重きをおいた生活ができると思います。
- 体力面への不安がある人や夜勤をしたくない人
夜勤はなく、職場によっては午前や午後のみのところもあります。
人間ドック、健診/検診センター、献血ルームを選ぶときに確認すること
- ブランクのある転職者へのサポート・指導体制
- スタッフの人数や1日あたりの患者数、勤務時間の調整が可能か
⑤介護施設
介護施設は、病院の療養型(慢性期)病棟よりも重症度が低く、医療的処置が少ない傾向にあります。
介護職の人が排泄や入浴介助、食事介助などの日常生活ケアをしてくれることが多いです。
職場によって夜勤の有無、夜間オンコールの有無が異なります。
介護施設はこんな人にオススメ!
- 病院への復帰には自信がないけれど、高齢者との関わりが好きな人
病院勤務で日々進歩する医療技術についていくのは難しいけれど、高齢者と関わることが好きな人には向いています。
なので逆に言えば、新しい知識や技術を身につけてキャリアアップしていきたい人には向いていないと思います。
- 体力面への不安がある人
職場によりますが、介護職の人が日常生活ケアをしてくれることが多いので、清潔ケアなどによる体力の消耗は少ないです。
施設によって夜勤や夜間オンコールのある場所もありますが、日勤のみの施設もあります。
介護施設を選ぶときに確認すること
- 看護師の仕事内容、日常生活ケアへの看護師の介入度、夜勤や夜間オンコールの有無
- 受け入れている利用者の重症度や認知症の程度
- 看護師の人数が少ないのでサポート体制はどうなっているのか
⑥デイサービスセンター
デイサービスセンターは、通所できる方が利用する施設のため、基本的には自宅で過ごされている方が利用者となります。
医療的な処置が必要な業務は少ないです。
日勤のみで夜勤はありません。
デイサービスセンターはこんな人にオススメ!
- 医療処置のなるべく少ないところで働きたい、高齢者との関わりが好きな人
なるべく医療処置の少ないところで介護士に近いかたちで働きたい人や、高齢者と過ごすことが好きな人に向いています。
- 電子カルテ(パソコン)操作が不安な人
紙運用のところも多く、電子カルテの入力内容は病院に比べるととても限られているので、パソコン操作に不安のある人に向いています。
関連記事:看護師の仕事に【パソコンスキル】は必要?苦手な人におすすめの勉強は。
- 家事や育児との両立が必要な人
夜勤がなく、日勤も勤務時間の短いところが多いです。
- 体力面への不安がある人
体力の必要な清潔ケアなどは介護士が担当するところが多く、職場によりますが看護師は必要時にお手伝い程度です。
デイサービスセンターを選ぶときに確認すること
- 看護師の仕事内容、日常生活ケアへの看護師の介入度
- 受け入れている利用者の重症度や認知症の程度
- 利用者の健康状態に異変があったときのサポート体制やルール等の確認
⑦保育園
保育園では、難しい医療処置が必要になることはほとんどありません。
看護師は1人ということがほどんどなので、他の看護師と相談することなどはできず、判断力は必要になります。
保育士さんたちのように子供たちと関わるのに体力は必要です。
保育園はこんな人にオススメ!
- 小児科や育児経験のある人
元々小児科で働いたことのある人だけでなく、自分の育児経験も活かせると思います。
- 子どもと関わるのが好きな人
子どもと関わることに体力は必要なので、疲れると思ってしまう人には向いていません。
子どもと関わることで元気をもらえる人や子ども好きな人には向いています。
- 電子カルテ(パソコン)操作への不安
病院に比べると電子カルテを使用する機会は少なく、パソコン操作に自信のない人におすすめです。
保育園を選ぶときに確認すること
- 応急処置や緊急時の対応方法
- 看護師1人勤務がほとんどなので、サポート体制
おすすめの看護師転職エージェント
登録会社によって持っている案件は違うので、いくつか登録してみるのがおすすめです。
ブランクありで再就職するのが難しい、怖いと思う人におすすめの働き方
看護師がブランクを経て再就職するときに考えるべきことは、職場だけではありません。
再就職することが難しい、再就職が怖いと思う人には、自分に合った働き方や雇用形態で始めてみることもオススメです。
ブランクあり看護師の再就職におすすめの働き方
- 単発のアルバイトで働いてみる
- パートや派遣で週2〜4日働く
- バリバリ働きたいと思う人なら、①②に慣れてきたら他の職場や正職員のスタッフとして働くことへシフトする
上記①〜③について、順番に説明していきたいと思います。
①単発のアルバイトで働いてみる
ブランクが長く再就職するのが不安な人は、まず単発のアルバイトをしてみるのがおすすめです。
派遣会社に登録をして希望の日付や仕事を選んで働くことができます。
単発アルバイトにおすすめの看護師派遣エージェント
定期的に働くのではなく、まずは時間の作れる日だけ、他の看護師もいる日程で働いてみるのがいいと思います。
単発のアルバイトでも看護師が自分一人だけというパターンもあるので、必ず常勤の看護師も勤務している日を選びましょう。
常勤看護師に頼まれたことをすることから始めて、少しずつ看護技術など看護業務に慣れながら不安を軽減して感覚を取り戻していきましょう。
今後働きたい職場が分からない、という方にもおすすめです。
いろんな職場で単発アルバイトをしてみて、自分に合った働く場所を見つけられるかもしれません。
②パートや派遣で週2〜4日働く
フルタイム勤務ではなく、パートや派遣で週に2〜4日程だけ働くというのもおすすめです。
パートや派遣は勤務時間内をしっかり働けば残業はほぼなく、常勤だと出席が必要となる勉強会や委員会などの看護業務以外での時間の拘束がありません。
自分の時間が作りやすく予定も立てやすくなり、ワークライフ・バランスが取りやすい働き方です。家庭との両立にも向いています。
結婚や出産後のママにとっては家事や育児への負担を考えると再就職することに躊躇してしまいがちですが、看護師としてのブランク期間が長引くことも考えたときに、少しでも医療に携わったのちに完全に復帰するというのもいいと思います。
パートや派遣で働くことで、常勤だと複雑になりかねない人間関係のめんどくささやストレスも少なく働くことができます。
関連記事:【看護師】が【派遣】で働くメリットデメリット。転職前に知っておきたい!
派遣で働くのにおすすめの看護師派遣エージェント
③アルバイトやパートで慣れてきたら、他の職場や正職員のスタッフとして働くことへシフトチェンジする
今後キャリアアップを目指している人は、アルバイトやパート派遣で働くことでブランクによる不安が軽減したり、フルタイムで働くことへの抵抗がなくなったら同じ職場での正職員スタッフとして働くことや他の職場へ正職員として転職するなどへシフトするのがいいと思います。
育児が一段落してから、というのもありですね。
できれば同じ職場で正職員へシフトできるところだと、すでに職場の環境に慣れており即戦力として働くことができ、人間関係もイチから築く必要もないので楽かもしれません。
もちろん、アルバイトやパート派遣で働くことが自分の生活に合っていると思ったらそのまま続けていくのもいいと思います。
まとめ
ブランクが長くなってしまったとしても少しずつ勘を取り戻すことはできるので、「自分の知識や技術は古いかもしれない」「役に立てないかもしれない」などと悲観的になり過ぎないでいいと思います。
逆に、バリバリ働いていた過去があり自信のある人でも、ブランク明けの自分の働くレベルにがっかりしてしまうこともあるので、過度な自信も持たない方が無難です。
再就職するにあたって、自分の生活スタイルと目指すキャリアに合った職場を選ぶことが大切です。
1人でも多くの看護師の参考になれば嬉しいです。
ブランク明けの復職はとにかく疲れるので、少しでも疲れを軽減させて働けるようにしましょう。
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参考:【看護師におすすめの靴下と着圧ソックス】気になるむくみや疲れ、ムレ・臭いへの効果!
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